建物の軽量化や工期の短縮などの社会的要請により、防水の必要な駐車場において今や主要な選択肢となっている露出駐車場防水工法ですが、採用の拡大と共に再改修やメンテナンスの重要性が近年特に増してきています。その露出駐車場防水工法の多くは、防水材で構成される防水層と防水材やその他の仕上げ材で構成される防滑層が積層されています。駐車場の走行台数や駐車スペース・走行路などの部位により差がありますが、車両走行により表面から徐々に摩耗が進行します。表層の防滑層から防水層まで摩耗が進行すると、床機能の低下だけではなく、やがては防水機能の著しい低下を招き、階下への漏水へと進行してしまいます。メンテナンスシグナルシステムは防水層直上の防滑層(メンテナンスシグナル層)を色分けすることで、表層の摩耗による機能低下をいち早く目視確認できます。それにより防水機能低下を招きかつ、メンテナンスのコストアップにつながってしまう時期に達する前にその時期を確認することができるため、タイミング良くメンテナンスを施すことでライフサイクルコストの低減を実現します。
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